考えるつゆくさ

乳がん治療の記録、子どもの教育や心理などについての考えをつづります

乳がん治療の記録【10】MRIとCTの検査

手術の前に検査がいくつかあります。血液検査や尿検査、心電図検査などは健康診断でもおなじみですので慣れたものです。しかしMRIとCTは初めてです。

 

MRIでは電磁波で乳房の中を撮影します。がんがどれくらい広がっているかがわかるそうです。分厚い鉄の扉を開いて検査室に入ると、ピザの窯のようなでっかい機械がありました。技師さんの案内でストレッチャーにうつ伏せになります。機械から大きな音が出るということで耳にヘッドホンがかけられ、手もとには具合が悪くなった時用の呼び出しボタンが渡されます。そしてまさにピザのように窯に・・・いや、機械の中にストレッチャーごと滑り入れられていきます。

「では、始めますね」と言って、技師さんたちは検査室の外に行ってしまいました。「怖い・・・寂しい・・・」と閉塞感と孤独感で手に汗をかきます。ボタンを押したい気分に駆られますが、がまんがまん・・・。 

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ピッツァの気分

機械が大きな音を立て始めました。ドンドンドンドン、ビービービービー、ガッコガッコガッコッガコ・・・。大きな音も恐ろしい。ヘッドホンからは洋楽がうっすらと流れています。a-haの『Take On Me』でした。なぜ80年代。「ラジオが聞こえればいいのにな。ナイツや華丸大吉がしゃべっていたら落ち着くのに」と思いました。

ふいにドンドンドンの音があやまんJAPANのポイポイポイに聞こえてきて、まぶたの裏であやまんたちが陽気に踊り出しました。だいぶ気がそれます。そして大きな音にもだんだん慣れてきたところで20分のMRIは無事に終わりました。窯を出ながら、「ありがとう、あやまんJAPAN」と思いました。

 

一方、CTの検査はとても静かで、大きなドーナツのような機械の輪の間で3分ほど仰向けになっているだけで終わりました。CTではX線で体の断面図を撮影します。乳房周辺にもがんがないかを調べます。

検査中、「放射能がぁ~~~」と思いました。もちろん何も感じませんし、何も見えませんが。検査後、気のせいでしょうが、こころなしかふらふらし、目が充血し、吐き気がしました。と言いながら、お腹が空いたのでケーキを食べて帰りました。

 

後日、MRIとCTの検査の結果が出ました。「がんの広がりは直径3.5㎝」「乳房周辺にはがんはないようだ」とのことでした。