考えるつゆくさ

乳がん治療の記録、子どもの教育や心理などについての考えをつづります

乳がん治療の記録【41】不安を感じさせる呪い

手術後のシバリング(全身の震え)もおさまってきたものの、心はパニックのままでした。

そうだ、私はもともとメンタルが弱かった・・・。いくつもの管でつながれてベッドに拘束されていることにも不安を感じ始めました。

火事や地震やテロが起きたらどうしよう・・・。殺人鬼が来たらひとたまりもないよね・・・。無理に走ったら傷口はどうなってしまうの・・・。また過呼吸が起こりそう・・・。

巡回にいらした看護師さんに弱々しい声で不安を伝えました。「大丈夫ですよ」と看護師さんはおっしゃりました。少しあきれているようでしたが、確信のある「大丈夫ですよ」に、大丈夫な気がして落ち着いてきました。

もし母親が、幼いころから私に「大丈夫だよ」と言ってくれる人だったら、私はこんなに不安を感じやすい人にはならなかったのではないかとよく思います。「どうなるかわからないよ!」「どうせだめになる!」と醜い顔で脅してばかりの母親だったから、私はこんなふうになってしまったんだろうと感じます。

入院前に近所の方が「あなたは強い人よ」と励まして下さったことをふと思い出しました。

「私は強い・・・」「大丈夫・・・」

天井を見ながら何度も心の中でつぶやきました。

ポジティブな言葉だけで、不思議と人は強くなれるし困難を乗り越えていけます。ネガティブな言葉だけで、いとも簡単に人はもろくなり崩れてしまいます。

母親がなぜ呪いのようにネガティブな言葉ばかりを浴びせかけたのか、大人になった今も、私はずっとずっと考えています。

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