乳がん治療の記録【33】入院当日/血液型について
入院の日の朝。不安で一睡もできないまま病院へ。受付で10万円の預り金を払いました。退院時、ここから入院・手術費を引いたおつりが戻ってくるというシステムになっています。そして教えられた番号の病室へ。
病室には4つのベッドがありました。そのうち2つのベッドのカーテンが閉まっていて、中には人がおられるようでした。
看護師さんが来られ、リストバンドを渡されました。そこには私の名前と血液型が書かれていました。血液型には“AB型”と書いてありました。
「私、B型なんですが・・・」「え?血液検査ではAB型と出ていますよ?」「え・・・。取り違えでは・・・?」
急遽、再度採血して検査していただくと・・・AB型でした。疑ってしまって申し訳なかったです。
40年以上にわたってB型と思いこんで生きてきたので、アイデンティティが揺らぎました。「ほんとマイペースなB型だよね~」「さすがB型。仲間!」などと友人たちに言われてきたのに・・・。
早速友人たちにLINEをすると、「うそ!その性格はB型以外考えられないよ!」「曲者ぞろいのB型の仲間だと思ってたのに!」などとさんざんな言われようのB型です。
親に問い合わせると、血液型は調べていなかったようです。だとしたらなぜB型と思わされていたのか??
基本的には子どもの出生時に血液型の検査をすることはないようです(採血したらかわいそうだから)。そして血液型は不明のまま生きていてもなんら問題ないそうです。もし輸血が必要な状況になったら、その前に必ず検査をするので(自己申告の血液型では輸血できない)、血液型を知らなくて困ることはなく、困ることといったら血液型占いをするときくらいとのこと。
急遽、私はベッドの上で血液型占いのサイトを見て、AB型としてのアイデンティティの再構築を行いました。