乳がん治療の記録【32】人は優しい
友人や知人の励ましやお祈りは心をあたたかくしてくれました。神社にお参りしてくれたり、招き猫を奉納してくださったり、体にいい食べ物やDVDなんかを送ってくれたり、ありがたいです。「大丈夫」「あなたは強い人」「待ってるよ」という希望の言葉も、力が湧き出る魔法です。
「入退院に付き添いしようか」なんて、遠方に住んでいるのに言ってくれる方もいたりして、「なんて優しいんだぁ~」と声に出して泣きました(でもタクシーで行き帰りできるので「ありがとう、大丈夫」と言いました)。私もだれかのそういう時にはさっと手を差し伸べられる人になりたいと思いました。入院や手術の不安や心細さをやっと実感できたので。
悩んだり疑問があった時にはネットで質問をしました。皆さんとても親切丁寧に答えて下さりました。同じ非浸潤がんの方、明日手術の方、治療を終えてアドバイザーとして活動なさっている方などに共感していただいたり、共にがんばりましょうと励まし合えたりできました。
ネットとは言え、向こうにいるのは人。罵詈雑言を吐く人もいるのでしょうが、とても誠実で優しい人もいるのがよくわかりました。ネットでなくったって言葉で相手を傷つけようとする人はいます。
私はやはり家族以外では、出会う人に恵まれているなと感じました。