乳がん治療の記録【2】大きな病院で再検査
大きな病院の乳腺外来は先生も技師さんも看護師さんも女性ばかりで安心感がありました。女性の病気を女性に診てもらえる時代になってありがたいなぁと感じました。
その日はマンモグラフィと超音波の検査を改めて行いました。超音波の検査は、技師さんがバーコードの読み取り機のようなものを乳房に当てて、乳房の中身をのぞきます。しこりを見つけるのに適した検査です。
モニターに映像が映し出されますが、まるいものを見つけるたびに技師さんはそれをじぃっと見ます。大きさを測ったり、血流があるかどうかを調べます。がんというのは増殖する気がまんまんな細胞なので、まわりの血流もどんどん引き寄せるものなのだそうです。まるいものに血流が少なければ良性のしこりで、多ければがんのしこりである場合が多いようです。
私の左胸には、がんらしきしこりは確認されませんでした。
となると、次に検査するべくは、しこりの前段階のがんがあるかどうか。というわけで一ヶ月後に生検を受けることになりました。そんな先でいいものなのかと心配になったので先生に聞くと、「もしがんであったとしても、経験上、これは急に進むタイプではない」とのことでした。あわてなくてもいいのなら少し安心しました。
それにしても乳房に太めの針をさして組織を吸い取る検査だなんて……想像するだけで痛そうです。液体でもないものをなぜ吸い取れるのか……。とても憂鬱です。